2010 年にESC(European Society of Cardiology)とEACTS(European Association for Cardiothoracic Surgery)が共同して作成した冠血行再建術のガイドラ イン1)では,冠動脈疾患治療に際しては一般内科医とPCI 施行医,心臓外科医がハートチームとして共同することの重要性が強調されている.今後は我が国でも冠 動脈疾患はハートチームによる治療へと進むことが予想される.この潮流に従い,今回のPCI,CABGガイドラインにおける総論部分となるステートメントとその解説文 および冠血行再建術適応は,日本循環器学会,日本心臓病学会,日本冠疾患学会,日本心血管インターベンション治療学会,日本心臓血管外科学会,日本胸部外科学会,日本冠動脈外科学会,日本糖尿病学会から選出された内科医・外科医・糖尿病専門医のメンバーで構成される「冠動脈血行再建協議会」で共同討議し作成した.