4 下腹壁動脈(IEA)
下腹壁動脈(IEA) はcomposite graftあるいはfreegraftとして用いられる.同側のITAと同時に採取できないため適応は限定され,十分なevidenceは存在しない.
IEAの術後早期開存率は52~100% 108),153)-163)と報告されているが,大半が80%以上と良好な成績であった.術後遠隔期成績の報告は少なく,81~ 85.2%であった153),154).唯一composite graftとして用いた橈骨動脈とIEAを比較した報告では,両者の術後早期開存率は同等であった156).
虚血性心疾患に対するバイパスグラフトと手術術式の選択ガイドライン
(2011年改訂版)
Guidelines for the Clinical Application of Bypass Grafts and the Surgical Techniques( JCS 2011)