3 Awake OPCAB
【ClassⅢ,evidence level C】
高位硬膜外麻酔(High Thoracic epidural anesthesia: TEA)を使用した自発呼吸完全覚醒下による心拍動下冠動脈バイパス術awake off-pump CABG(Awake
OPCAB)は1999年最初に報告されている679).Awake OPCABの利点は全身麻酔を使用しないことから早期の離床,退院が可能であり,手術操作上もTEAを使用することで心拍数が減少し,冠血流が増加する結果不整脈の発生が抑制されることから心拍動下吻合をしやすい環境が得られるとしている.しかしAwake OPCABは完全に自発呼吸を維持したまま胸骨正中切開し行うこととなるため,対象例を限定する必要性があると考えられる.
虚血性心疾患に対するバイパスグラフトと手術術式の選択ガイドライン
(2011年改訂版)
Guidelines for the Clinical Application of Bypass Grafts and the Surgical Techniques( JCS 2011)