4 レーザーによる経心筋血行再建
1 治療適応 2 TMLRに使用されるレーザー 3 TMLR後の危険因子
【ClassⅡ a,evidence level A】
 心室腔と心筋内の動静脈に血管交通ネットワークが存在することは1933年に最初に報告された.そしてこのネットワークを利用した虚血心筋への血行再建法として,CO2レーザーによる経心筋血行再建術Transmyocardial surgical laser revascularization(TMLR) の臨床研究は1980年頃より本格的に開始されるようになった.本方法は心外膜側から内膜側へ高出力レーザーを照射し,左心室腔と虚血心筋間に新しいチャンネルを作り出すことで,虚血心筋へ血流を導くという手法である
が,現在では修復機転の結果としての血管新生がその主体であると考えられている.
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虚血性心疾患に対するバイパスグラフトと手術術式の選択ガイドライン
(2011年改訂版)

Guidelines for the Clinical Application of Bypass Grafts and the Surgical Techniques( JCS 2011)